東京文化会館 / 前川國男

JR上野駅の公園口のすぐ目の前にこの建築は建っている。
上野公園の顔として、上野公園を訪れる全ての人が最初に見る事になるこの建築は
向えの国立西洋美術館を設計したコルビュジェの弟子である前川國男が設計したもの
でるが、この2つの建物を同時に見ると、前川がコルビュジェをいかにしたっていたかが
解かって面白いです。


 

アメ横の方から上がってくると

普通にJR上野駅公園口から出るとこのアングルで建物を見ることは無いのですが、裏口といえどもこの迫力です。彫刻的なデザインはコルビュジェゆずりと言いたい所ですが、師匠には遠くおよんでいないように思います。頭がでかすぎでしょう!例えば上部の立ち上がりから人が覗いていたりすればそれなりに面白みもあろうというものですが・・

 

 

 

 

ファサード

普通に公園口から来るとまずこのアングルで建物が見えます。コーナー部に実に明快にエントランスホールが設けられていますが、やや単純すきる気がします。

 

 

 

 

エントランスホール

まあ、想像通りの空間ですね!正面のレストランの下が劇場の入口になっていますが、低すぎます。大空間から低くなりまた広げるみたいな空間構成は結構好きなんですが、極端すぎるし見たままなんで、なにかしっくりきませんでした。

 

 

 

 

劇場入口

ここでチケットを切って中に入ると急に空間が広がり飛び出すみたいな感じにはなるのですが見えてしまっているんだな〜。どうなるか解かってしまっている時人の感動は半減します。鎌倉に銭洗弁天という所がありますが(夜行くのがオススメです)、中がどうなっているのかまったく想像させないアプローチによって不安にさせられた所での突然の空間の変化!これが大切なんだな。まあ、そう上手くはいかないんですが・・

 

 

 

 

階段で下に行く

 
お堀越しに師匠の西洋美術館が見えます。まあ、見えるだけという感じですが。ちなみに上野公園にはもう一つ東京都美術館もありますが、これもイマイチです。

 

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