西宮市貝類館 /安藤忠雄  hp   撮影H16.9

貝類は世界に10万種、日本には7000種もすんでいるらしいが、ここ西宮市貝類館では
約2000種5000点が展示されている。
砂浜で偶然見つけた訳の解からない貝殻ってスゲーステキですよね〜確実に宝物級だし
海の中の神秘を連想させるものだし、「何でこんな形やねん」っと子供心をくすぐるものでもある。
この建物はそんな夢を集めた建物だが、なんでこう展示されると途端につまらなくなるんでしょうね〜
ただ、館内を自由に撮影させてくれたし、展示物を見るのと撮影とが同時に出来たので楽しかった。


 

南側アプローチ

やって来ました貝類館!入館時の4:30は過ぎていたものの5:00までに見終わるならという事で入れてもらえました。

屋根結構錆びてますね(海辺だし)〜その錆がまたいい感じですが・・

 

 

 

北東側ファサード

え〜開口部が北側を向いています。直射日光を建物に入れない為か?と思いきや、思い出しましたミュゼ福岡カメラ館確か開口部は南を向いていました。つまりどういう事かというと、安藤先生にとって方角はスタイルを超えないという事です。この建物で一番美しいにはRの屋根であり、その屋根を上手く使ってアプローチ部分の造形を構成している訳で、そこに方位なんて訳の解からんものは介入して来ないようです。

 

 

 

北側ファサード

どちらかと言えばサブアプローチ的な方角ですが、しっかりデザインされています。

 

 

 

通路アプローチ

風の教会のような感じですが比べるとやや天井が高い、立面的なバランスと距離が長い為にスケールを大きくせざるをえないのですが、ヒュウマンスケールとは言えないですね〜 ただ、風の教会と違ってこの建物の場合「壁」の役目も随所でしないといけないのでこんな感じになるんでしょうけどね!

 

 

 

通路アプローチと建物の隙間

通路アプローチ部分では前後にしか視界を通していないのに、ここでは一編して左右しか空間を広げていない!この変化!さすがです。

 

 

 

展示室から図書館、通路アプローチを見る

何度となく言っているが、建物から建物を見るのは楽しい、ついでに通って来た部分やこの後行く所を見るのも楽しい。それぞれの建物を色んな所から違う角度で見るのは楽しい。向こう側で何かしている人を見るのは楽しい。

そんな色んな楽しいを作り出す仕組みがこの建物にはある。

 

 

 

展示室

実質展示室はここ一室しかない、写真左上にかすかに映っている、二階部分も物置と化し上がる事は出来ない。R形状の天井が空間に気持ちのいい変化を付けているし、なにより貝っぽくていい!

 

 

 

展示室奥の資料室から図書室、通路アプローチ側を見る

建物から建物を見るのはいいのだが、あまり距離が近いと見えすぎて面白くないので、木を植えたりして緩衝材にするが、この建物の場合は展示物である船がその要素も兼ねている。

 

 

 

図書室

特にどおって事はないが、普通に階段が中庭側に軸が取られて、かつ空間に変化を付けている。
安藤ちゃんお得意の構成です。

 

 

安藤氏のお得意の構成をかき集めたような建物だった。