宇治上神社

平等院を見学してから宇治川沿いを散歩してたら対岸にこの神社が見えたので行ってみようかな〜
って軽いノリでやって来ました。ところが結構人がいるじゃないですか、それもそのはずこの神社は国宝
宇治上神社でした。はい調査不足ですが、これが旅行の醍醐味というやつでしょう・・


 

宇治上神社アプローチ

宇治神社本殿(元は宇治上神社を上社、宇治神社を下社とする同じ神社だったが明治時代に分離した)からちょっと歩くと見えて来ました鳥居ちゃん!この鳥居ってのは誰が考えたのか知りませんが、凄く上手く別空間を表現してますね〜本来空間的には繋がっているはずなのに、鳥居の向こうってのは途端に神聖な空間になるから不思議だ!お城の門のように全く空間を区切ってしまわない所に、美しさがあるわけだがこの建築はその鳥居による空間の仕切りがとても上手いと思った。ずっと見てるにでは変化にきれがないので、写真の立ち入りで急に見せる。でこの距離感が素晴しい!長すぎず、短すぎず・・・又神社の屋根の重なりの美しい事・・厳粛な存在である本殿を見せづに存在感をだすいい方法だと思う。・・・設計した人は天才だね!

 

 

 

 

鳥居をくぐって宇治上神社前

なんというか、大きすぎないのがいい感じです。なにかちょっと親しみやすい、山の中にひっそり暮らす神様って感じです。

山の木々に対して建物の高さを抑えているのがとてもいい感じです。自然の中の建物って感じです。僕は特に宗教心はありませんが、自然や虫や動物全ての神様なら(モノノケ姫の鹿の神様みたいな感じ)その住みかはせいぜいこんなものでしょう!

 

 

 

 

宇治上神社拝殿 (国宝)

拝殿って事はここで神様を拝む訳だよな〜って素晴しいなほんとこの直線の動線は!ただ何の変哲もない直線の動線をレベル差、距離感のみでここまで厳粛に表現するとは・・・

 

 

 

 

宇治上神社拝殿 (国宝)

 

屋根形状がめちゃめちゃキレイです。一見入母屋に見えますが、切妻屋根に庇を付けたもののようです。その庇(両サイドの)の手前がわはヤジロベイ状態になって上手くバランスしてますが、結局腕木に荷重が集中しているので見ていて怖い感じですが、屋根の中で何か細工がしてあるんでしょうね〜

写真は建具が吊られたり開かれたりしていて、庇の形状をより際立たせている。さしづめ、閉じていると休んでいる、開いていると羽ばたいている鳥といった感じである。

 

 

 

 

宇治上神社本殿

 

平安時代に建てられた本殿は、神社遺構としては現存最古のものである。屋根形状は普通に出てるだけだが、見上げる事を基本としている為に、その形状が上手く空間を受け止めている。

拝殿には上がれない為、サイドから廻っていく形になるので違和感がするが、拝殿から見たら多分泣いてしまいます。

 

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