MIHO MUSEUM(アプローチ) / I.M.ペイ

MIHO MUSEUMは1997.11に信楽焼きで有名な滋賀県信楽町の自然豊かな山中に誕生した。
驚くべきは、この美術館は私営美術館であるということだ!その驚くべき大富豪は神慈秀明会会主・小山美秀子(みほこ)さんで
この美術館は彼女の個人コレクションを主体とした美術館である。世の中には信じれない程、お金を持っている人がいるんですね〜


 

設計テーマは桃源郷らしいがここはまさに桃源郷だった。

琵琶湖から山の中を40分ぐらいひたすら車で飛ばす。途中道は急に細くなったりして、車がすれ違えない場所も多々ある。途中でバスとはちあわせて来た道をバックさせられた。そんな、大変な思いをして、たどり着いた訳だが、雑誌で見たような橋を渡ってない・・あれっと思ってとにかく、見えてる建物に行ってみた。

 

 

 

 

レセプション棟へのアプローチ

これが美術館?ぜんぜん思っていたのと違うじゃん?ガラスの屋根は?なんて、この段階では思っていたのですが、聞いてみると、電気自動車(写真中央)でこのレセプション棟と美術館を繋いでいるそうです。なんか、訳わからんまま自動車に乗ってみました。

 

 

 

 

レセプション棟外観

半円の建物の形状がアプローチ動線(写真右手から)を受けて、美術館へ動線(僕の立っている位置)を上手く流している。最初の鳥瞰図を見ると良く解かるのだが、建物の形態がとても素直に人の流れを表現している。

 

 

 

 

レセプション内観

写真中央の受付でチケトを購入します。そのチケットを見せると車に乗ることができます。あと、レストランもあるのですが、食品は全て自然農法で作られているそうです。パンを食べましたが、余計な味が一切しない感じの涙もののパンでした。

 

 

 

 

美術館への道からレセプション棟を振り返る

電気自動車でも、歩いてでも美術館へ行く事ができます。歩いている隣を自動車がゆっくり走っていくのを見るのって結構楽しいです。遊園地で、館内を走っている汽車を見るのが楽しいように・・邪魔くさいというより楽しい・・これは意外です。

 

 

 

 

美術館に向かうトンネル

 
このトンネルの内装(パンチングメタル)だけでいったいどれだけの金額になっているのやら・・でも柔かく光に満ちたトンネルを歩くのは楽しかったです。また、向こう側が見えないのがいいですね〜。歩いて行くと少しずつ見えている感じがドラマティックです。

 

 

 

 

トンネルから美術館をみる。

 
はい、雑誌で見たのはこの構図ですね!そうか車でここまで来るんじゃないんだ〜。このトンネルを抜けると一気に視界がひろがります。また橋のテンション材がいい具合に風景にアクセントを付けてますね〜完璧です。

 

 

 

 

車で行くとこんな感じ

 
電気自動車で行くものまた楽しい感じです。車の中から歩いている人を見るのは楽しいし、後ろを振り返ったりして・・あ〜楽しいって感じです。

 

 

 

 

外観

 

晴れている日はここで自動車から下ろされるらしいですが、この日が雨だったので写真左の方から建物内部まで車で送迎していました。

オーソドクスなシンメトリーの構図、建物に軸を作る時なんかに有効です。又、階段で動線のレベルを上げる事で最初に見える信楽町の広大な自然風景を最大限に感動的に見せている。(一段高い所からみる風景ってステキですよね!丘の上の展望台みたいなのもです)

 

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