「森の学校」キョロロ / 手塚貴晴+由比

2003年 7月20日〜9月7日に大地の芸術祭が新潟県の越後妻有で行われた
のだが残念ながらそれには行けなかったので、後からノンビリ見学して来た。
数多くの作品がいたる所に今の展示されていて、この建築もその中の一つで
この建築の内部にも様々な作品が展示されており、作品と建築がかなり密に
コラボレートしている珍しい作品である。


 

建物全景

実際この位置からは建物を見る事はないのだが、写真の左の方に駐車場があって写真の真中の窪んでいるエントランスに向かう事になる。ちょっとこのコールテン鋼の外壁はビックリするが思ったよりは違和感がない、ポスト・インダストリアル・メディテーションの方は手で触るを錆が付いたがこちらは何らかの処理がされていてまったくくっつかなかった。

 

 

 

 

遠藤利克「足元の水200m3」の上から建物を見る

僕が立っている下には遠藤利克さんの作品である200m3の水があるらしいが・・で上に外壁を同じコールテン鋼の鉄板がひいてある。どちらがどちらに合わせたかは解からないが通常こんな事はまずないだろう・・しかしあきらかに作品と建物が触発しあっていていい感じである。

 

 

 

 

カフェと「足元の水200m3」を振り返る

でさっきの場所を振り返って見る。別にどうって事ないけど、白のスクリーンが建物のアクセントになっています。しかし、「足元の水」の作品の(写真真中)鉄板の周りの壁がちょっともったいない様な気がします。プラン的には窓を付けて建物から建物を見る事も十分出来たのですが・・手塚さんは周りの風景を取り込む事を重視したとは言っていましたが・・・個人的には視覚的に繋げてほしかったです。無いほうが写真的にはカッコイイけどね・・

 

 

 

 

ホール(チケットを買う所)

写真右手から入ってきて、このホールの両サイドに別れていく計画です。まず最初にアクリルの(75mm)の大きな窓に
ビビリました。アクリルの接合部が故意かどうか解かりませんが風景に揺らめきを出していて面白い感じでした。

 

 

 

 

ホール2に向かう途中

 
      

ただ単に壁に写真がかけられているだけですが、建物が緩やかな角度で曲がっていっているのでちょっと面白いかんじではあるのですが、この角度では風景が視覚に飛び込で来ない!内壁の形のイメージが強くて外部に意識が行きにくいと思った。全体的に蛇みたいで面白い形なのですが以外と外部と繋がりにくい形態だと思った。個人的には屋根を片流れにしてほしかった。そうしてサッシのHを上げて風景を大きく取り込むか、透明のボリュームの挿入という形で外部を繋げる空間を明確なものにしてほしかった。なんか中途半端な形態なんだよな〜カッコいいけどさ〜

 

 

 

 

ホール2(子供達が楽しそうに木の玩具を作っている所)

 
ほら、おかしい外部の風景の取り込みかたが上手くいってない!建物のレベルを上げるか、窓Hを上げないと見れた景色じゃないです。安藤事務所にはこんなミス(ミスと言えるかは解かりませんが、安藤派の僕としては)ありえないんだけどな〜

 

 

 

 

展望台からの景色

 

螺旋階段をグルグルグルグル。やっと頂上に着きました。景色は最高です。何時まででもいたい感じですが、ベストポジションが2人掛の椅子しかないので、順番を待たねばなりません。この二人が退くのを待っていたのですが、僕も待たれてしまってこの景色をノンビリ満喫できませんでした。

ちなみにこの塔の階段はとても暗くて宇宙線をキャッチして青く光る発光ダイオードによってかすかに照らされているだけなんで、かなり暗いです。頂上はまだか〜って感じです。心して登って下さい。

 

studioそら一級建築士事務所