住吉の長屋 / 安藤忠雄

建築学会賞受賞作品であるこの建物は1976に竣工してから
2002現在まで「住む」とはなにかという問いを世の中に発し続け
てきた建築界の最高傑作であると同時に最大の問題作なので
ある。


 

正面ファサード

建築面積33.7uという極小の直方体を3分割し真ん中を中庭としてどの部屋を行き来するのも中庭を通らなければいけない。よく問題視されるのが「寝室からトイレに行くのに雨が降っていたら傘を差さなければならない」という問題点だ。京都を散策するとよく中庭にトイレがあるお店等がある。関西の人にとってその事は、僕達が思うほど不思議な事ではないのではないだろうか。自然を住宅に取り込む中庭、その機能をこの建築は明確にしたにすぎない。

 

 

 

 

路地から見る

3軒長屋の真ん中を切り取ったと本には書いてあったが手前の建物は新築されていました。挿入したという感じがしにくく残念でした。

 

 

 

 

後ろ側

これを見てとてもビックリしました。図面では完全なる直方体のはずの建物が一部へっこんでいました。庇の下にはガスボイラーが設置してありました。図面からいけば浴槽の部分にあたるのですが・・・・う〜んそりゃないぜ

 

 

studioそら一級建築士事務所