ひみ獅子舞ミュージアム / 粟生明

ひみ獅子舞ミュージアムは、氷見の代表的な伝統芸能である獅子舞の展示・実演・体験
を行っている施設である。個人的には氷見で獅子舞?って感じなのだが、春と秋に氷見の
いたる所で獅子舞が行わているらしい・・・
余談だが、僕の住んでる所でも6月の祭りにあわせて朝、獅子舞が行われているのだが、
生まれて27年目にしてやっと知りました(笑)
文化を継承するという意味で、その地域の歴史を保存する資料館が各地で作られるが
何処も、ガラガラでどうしたものかと思ってしまいます。


 

正面ファサード

やってきました、獅子舞ミュージアム!意外と各地にある祭り系ミュージアムだが、パット見そんな感じは全然しません。お洒落なカフェって感じです。カフェ併設にしたらもっと人も来るんじゃないかな〜

建築的には、スゲ〜上手さを感じます。何がスゲ〜って後ろの既存の建物(展示室部分)と新築部分の関係の作り方がスゲ〜ッス!

建物をモダン建築で作りながら和のテイストを天井や建物の低さ、鉄骨で組まれた格子で上手く表現しています。更に、その格子に透かして既存の建物をコントラストとして使用しています。スゲ〜ッス!

 

 

 

既存部分と増築部分

写真右の黒い建物が既存の建物です。まあ、この建物自体はカッコよくなく歴史もいまいち感じさせない・・・となれば、建物もボリュームを離してお互いを見せるのではなく、この既存部分に新築部分を繋げて解からなくするのが無難ですね!そこを、だた隠すのではなくシルエットとして見せている所は、さすがです。

 

 

 

正面ファサード

格子、列柱、低い天井、透かし等、これはまさに日本建築である。日本建築の象徴である赤が良く似合っています。

写真右のスペースには入れませんでした。集会室は奥にあったし、となるとここも休憩室として利用する予定だったのかな?

今からでも遅くない・・カフェとしてスタートして欲しいっす。氷見の魚をふんだんに使ったスバゲティなんかおいて〜まあ、上手くやらないと人件費分更に負担が増えますが・・・てか、せめて自販機にホットドリンクをおいてほしいです。
せっかく休憩室あるし、ちょっと温かいものでも飲んでくか〜〜って全部coldかい!!って感じでした。11月末ですよ、替える気無しです。

 

 

 

 

休憩室

 
天井高のスケールを下げながら圧迫感を出さないように、スチールメッシュを使用しています。
部分的に抜く事で変化を付けていますが、写真奥の神輿の展示の為ですかね〜

神輿廻りがやや不自然です

 

 

 

既存建物へ

 
既存改修部分に突入です。
エントランスとのギャップがステキです。低い天井から、いっきに上部まで吹き抜けた光の壁・・・横から縦へ変化を上手く付けています。

 

 

 

 

既存建物 展示室 体験室

 

ここで獅子舞が体験できるみたいです。基本的には正面スクリーンで獅子舞について上映されているのだけですが、写真左の展示されている獅子頭はかっこいいです。日本の世界に誇れるデザインの一つではないでしょうか?

しかし、小屋組が美しいです。洋小屋の連続している梁ってスゲ〜きれいです。ひそかに、この建物の一番の感動ポイントでしょう!
(え?そこなの?)

 

 

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