京都コンサートホール / 磯崎新

京都府立植物園の隣にあるこの建築は磯崎新氏によって設計されたもので、
名画の庭ともご近所さんである。
磯崎はいわゆる思想家であり、何を言っているか解かりにくい人の一人である。
しかし、この建築は磯崎建築の中で一番のお気に入りで特にアプローチの仕方
がとても気に入っている。


 

東面ファサード

右側の円柱は、2つあるホールまでのレベルを移動するスロープと3階に小ホールを含むいわゆる、この建築のプラン的な核であり、デザインの決め手でもある。このプランで唯一納得できないのが、波打ってるガラスの部分で、なんとこのスペースはバックヤードの部分にあたります。(どんな景色が見えるのかと思えば・・)

 

 

 

 

喫茶店前

入り口部分の写真がないのが残念ですが、円柱部分のボリュームで大通りから空間的に切られていれ、とても落ちついた空間になっています。(入り口を後ろにもってきたのはその為でしょう)

 

 

 

 

ホール

このプランの一番の特徴はアプローチの長さにあります。入り口を後ろに下げて、折り返してこの空間に導き、スロープでゆっくり2階の大ホール前のホワイエに導き、さらに一周すると小ホール前のホワイエに導かれる。とても高揚感を高める仕掛けだと思います。

 

 

 

 

2階ホワイエに導くスロープ

 
人が何人もこの空間を動くと、ホールから見ても、スロープから向こうのスロープをみても人が動いていて、皆で向かう(遠足の山登りで、崖をはさんで友達がいる時、追いかけてやろうと思うときの様に)楽しさみたいなものがこの空間にはあると思った。

 

 

studioそら一級建築士事務所