錦城中学校 /安藤忠雄  hp

安藤建築で始めて学校を見学に行きました。
で、感動しました。森の深い緑と地面の洗い出しと外壁(板張)のグレーのコントラストが見事でした。
特に洗い出しの範囲の広さが空間に広がりを与えていて、やや色彩にものたりなさがありますが、
生徒が登校している時は生徒が引き立っていい感じになりそうです。(校内も同じ)


 

エントランス

いわゆる北入りのプランです。南側に教室を取って北側に特別室を配置する。でその間をトップライトで光に満たす。オーソドックスなプランですが、そのボリュームを楕円にする事で、人の広がりや集合といったものが凄く自然に明確に表現されていて、形態的にも素晴しいです。

 

 

 

 

生徒用玄関

その楕円の真中に生徒用の玄関があります。入るとホールのガラス越しに木の壁が見え圧巻です。

 

 

 

 

食事所の広場

で中に入ると楕円のホールが広がります。トップライトからの光に包まれたこの空間で、生徒がブリッジ越しに会話したり、挨拶したりする様子が見えてくるようです。

 

 

 

 

教室前からホールを見る

この空間を楕円にする事で、ホールに集まる。教室に向かう。皆で学校を作る。みたいな、学校で表現されるべき要素が実に上手く表現されていると思いました。基本的に歩いていて面白いし・・・ただやっぱ建築面積的には大きくなってしまいますが・・

 

 

 

 

教室前の庭

 
南側に程よい庭が設けられ、教室から非常にいい感じでこの森が見えます。ただ雨どいはありませんが・・・                                                

 

 

 

 

全景

 
常に安藤建築に言える事ですが、建物の位置関係(高さ関係を含む)が素晴しい、平面の位置関係はともかく、高さ関係は模型や3Dソフトのアニメーションを使って、綿密に検討されているんだろ〜な〜。特に庇の高さ関係なんて感動ものです。
                                

 

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studioそら一級建築士事務所