井波彫刻総合会館 / ピーター・ソルター

この数年で(2003.11現在)井波の彫刻がものすごく有名になってきているように
思うがその最大の理由は「国際木彫刻キャンプ」だろう。
地元の彫刻家や団体はもちろん、世界各国から彫刻家が集まって決められた
期間の中で制作を完成させていく。今年初めて見に行ったがすごい人だかりだった。


 

エントランス。

ロンドンの建築家みたいだかその面影は見えない。この建築は町外れのお寺を引用したものらしが器用な方ですね〜スケール感や建築の構成が完璧に日本の空間になっています。
しかし、ゆえにちょっと期待ハズレな部分でもあります。海外独自の空間構成と日本の建築構成のコラボレートが見たかったのに・・・

 

 

 

 

裏の方

はたしてこれは何なんでしょうか?
魚?

 

 

 

 

招待した彫刻家が彫刻している所

沢山の観光客が足を運んでいました。かなり大規模なイベントでとても面白かったのですが、建築がまったくこの「国際木彫刻キャンプ」に絡んでいなかったのが残念です。

ポンピドゥーセンターの広場のように建物が広場と密接な関係を持つような配置計画にしてほしかった。個人的にはね!

 

 

 

 

内部展示場

ごく一般的なロの字プランです。
中庭を囲むように展示室が配置されています。展示物である彫刻はそんなに大きくない訳ですから、空間のスケールを落としていきたい所ですが、そこら辺は上手く設計されていました。トップライトや中庭の方に窓をとるなど、ごく普通のプランですが、使用材料や部分の構成なんかには、外国の香りがしてちょっと楽しい感じです。

 

 

 

 

中庭を望む

ごく普通に中庭が見えます。で向こう側の窓際に彫刻作品が見えますが、こんなに日光がんがんにあてていていいものでしょうか?
しかも展示物の量が空間に対して多すぎる!
ごちゃごちゃしていて見てたものじゃありませんでした。いかに作品と上手く建築がコラボレートしていくか!これは今後の建築家の課題ですね!

 

 

 

 

 

 

途中一度外部にでるのですが、はっきりいってここから普通に入ってこれます。別に外部を通らせる必要は感じさせられませんでしたが・・・

そういえば、板倉準三の神奈川県立近代美術館は二階建の構成を生かした見事に中庭を使った建築なんですが・・・この建築にはもうひと工夫してほしい感じです。

 

 

 

 

 

 
トップサイドライトが展示空間に優しく光を届けています。ですが肝心の彫刻は天井の低い窓際に所狭しと置かれていてイマイチです。ある程度展示物を予想というか打合せできないものなのでしょうか?あんまりです。

 

 

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