法隆寺宝物館 / 谷口吉生

上野公園のすぐ隣にあるこの建築は建築学会賞受賞作品で、
ディテール等はさすが谷口さんという感じで、とてもシャープな建築
となっているが、常設展示場になっているので、客足はイマイチである。
しかしながら、この建築にそんな人がうじゃじゃいても、似合わないので
その意味ではほっとした。


 

チケット売り場の方から来たら

いや〜鋼材が細いッス!おそらく耐火被覆(塗るタイプ)しているんだろうけど、水平力は壁面でとれるんだろうけど・・どうなってるんだ?まあとにかくシャープな建築です。

あと僕的にはどうでもいいけど、床面に排水勾配が取ってないので、水溜りができてて靴ずぶ濡れになります。

 

 

 

 

エントランス前

僕が立っているすぐ下に傘立があって、そこに傘をさしてこっちを向くと・・あらなんてシャープな庇が・・けど、個人的にはその後ろに一つオプジェが欲しかったです。なんとなく物足りなくありませんか?

 

 

 

 

展示室入り口で振り返る

本来、この見せ方はこの建築にはない。というのは見てる方から来て展示室に入っていくからなのだが、非常に残念です。この建物にこの庭園側を向ける動線がないんです。展示室を抜けて2階でこちらを向くんですけど、天井と床が全然きれいに風景を切り取れていない!個人的にはかなり残念です。

 

 

 

 

2階展示室から出てきた場所

展示室から出てくると、ホール空間に繋がる。(直接一階に出ては面白くない)ここらへんは谷口さんらしいような気もするが、床の位置が空間に対して高すぎる。1枚目の写真を見てもなんかバランスが変じゃないですか?プラン的には下げれそうでしたが・・意味があるのかな?下から見た感じはまあ、ちょっとはいい感じでしたが・・でも・・

あと、展示空間がやたら暗かったのですが、碁盤目状に置かれた仏像が照らしだされて幻想的でした。

 

 

 

 

2階閲覧室

 
2階閲覧室は2階展示室よりレベルは一層分低く、一階展示室の天井の高さが解かる。閲覧室が主動線に上手く絡んでいるのがいいと思う。展示室を出て最初にこの空間が見える(座っている人がいる所から)で、展示室を出て右の階段から降りた所で視線が閲覧室にぶつかる。つまり、2回接触する。いいね!(ややありきたりだけど、まあ谷口さんっぽいし)

 

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