淡路夢舞台 / 安藤忠雄

「緑の再生」をテーマとしブッチャードガーデンやアラハンブラ宮殿を参考に
採掘場を緑の広場に再生しようとしたのがこの淡路夢舞台である。
何年か前「情熱大陸」に安藤がでていたときここが取り上げられていたが
、そのときまったくの岩壁だった場所がいちよこうして緑と建築によって埋められ、
そして 2000年の花博でお披露目となった。


 

植物園

この軸線上にホテル、水の公園、花の公園がある。奇麗に配置された建物達だが、一体これほどの建物を一度に設計する機会に恵まれる建築家はどれだけいるだろう。ぱっと思いあたるのが、ヒルサイドテラスぐらいなのではないだろうか(僕の中の話)その為かこのように建築(古建築ではなく)に視軸をとっているのになんとなく学生ぽさを感じてしまう。(別にだからどうという訳ではないのだが)学生の見本のような建築群だと思った。





植物園U

植物園だけあってさすがに壁式ではなかったが、アプローチの方法は安藤らしかった。何もないエスカレーターを上がって、上の写真の右側に出て植物園をじっくり見渡してから入り口に着く、期待感、じらし、緩急による感動。僕が女だったら落とされいたと思われる手法で観客達を感動の渦に落としていく安藤だった。安藤先生と呼ばして下さい。(あっちの方でも・・(^O^)/)






食事所の広場

こういう空間をつくらせたら世界一の安藤先生ではあるが、お客さんの位置を見るととても面白い。みんな日陰にばかりいる。面白そうな飛び出た所には誰もいない。難しいもんです。






水の広場

黄色く見える水の下にあるのは貝で一面に敷き詰められていました。素材を厳選して使う安藤さんですが、この貝の量はすさまじいものがありました。どこの業者がもうかったのでしょうか?猟師か?(お金がないせいかどうしてもお金の事を考えてしまう僕)






花の広場
 
皆さん懸命に登ってました。「そこに山があるからのぼるんだ」ではないが、やっぱり皆さん頂上を目指していました。どんな建築の仕掛けもこの「高い所に登りたい」という欲求には勝てないようですね。それを素直に建築に利用して、建物全体を振り返らせる。う〜ん上手い。                                                               
                                

 

 

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