A住吉の長屋:中庭を後庭にしたら

 

確かに中庭プランは一見自然を取り込んでいる様に見えるが、個人的には

寝室と予備室を繋ぐブリッジのイメージが強すぎる様に思える。

僅か3mの幅に1m弱のプリッジが我が物顔でかかっていては大切な居間、

キッチンに光が差し込まない。住吉の長屋で一番GOODな場所は、ほとんど

使用しない予備室への通路という有様である。1mの幅では夫婦で椅子を

おいてお茶する場所にもなりえていない。

 

1階平面図      家族構成 夫婦

利点 *アプローチ空間ができた。(いきなりリビングなんてあんまりだ)
    *リビングが広い
    *換気がしやすい
    *トイレ、風呂が明るくなった
    *通路としての場所が明確になり部屋を有効利用できている
    *キッチンが玄関のそばにくる事で、お客さんに対しての応対がスムーズになった
    *ブリッジがない為にすっきりした庭

欠点 *どの位置からもトイレに行くときに外部を通る事になった。
     (しかし、カワヤの文化がある日本ではそれほど違和感がなく、むしろキッチンのすぐ後ろにあるよりは音、匂いの問題が
      解消され個人的にはいいようにも思える)
    *冷暖房が上手くいかない
    
    
  

2階平面図

 

利点 *クローゼットができた
    

欠点 *予備室がなくなった(多分倉庫として使われているに違いない、それじゃああんまりだ)
    
断面図

 

総論:アプローチのオモムキの無さ、お客さん、旦那さんが来たときの対応の悪さ、庭の暗さ(ブリッジによる。アクセントにはなっているが・・)
を解消したプランになった。(予備室に子供が出入りしないかぎりブリッジの存在は邪魔なもののように思える。)
個人的にお風呂はゆったり入りたいので、あの狭い風呂をなんとかしたかった。まだ狭いのだが、断面的にトップ採光とする事で
夜は星空が見えるゴーシャスなお風呂になった。
設計してみて解かった事は、この建築は階段の置き場が問題だという事だ、建物の幅が3150の場合11×200=2200としたって残り
950しかない、かつ3150から階段幅800を引けば残り2350しかなくかなり狭っくるしい空間となる。かつ採光、風の事を考えれば、外部階段
という選択は意外と必然の結果なもかもしれない。
    

 

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安藤忠雄
studioそら一級建築士事務所